Vol.58 65歳以上の患者さんに対するレビトラ20㎎の効果

レビトラは即効性と強力なED改善効果が特徴です。食事の影響を受けにくいこともあり、当院でも処方を希望される患者さんが多い薬です。レビトラ10㎎錠はバイアグラ50㎎錠に相当する十分な効果を持つ薬ですが、レビトラは20㎎錠も存在しており、さらに強力なED治療効果を期待できます。
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が基礎疾患として存在する高齢患者さんは、バイアグラを始めとするED治療薬が効きにくいことがあります。そういった場合もレビトラ20㎎錠は有効なケースが多いようです。
しかし、薬剤の添付文書にもありますが65歳以上の患者さんへのレビトラ20㎎処方は原則として避けるべきとされています…。
レビトラ10㎎錠が無効な65歳以上の患者さんに対して、十分なインフォームドコンセントのうえで、レビトラ20㎎錠を処方することは、実際の臨床では行われていることですが、副作用などのリスクはどうなのでしょうか?
そのヒントとして、日本性機能学会雑誌で「高用量バルデナフィル塩酸塩20m錠の有用性」という報告がありました。この報告の中では65歳未満の若年者と65歳以上の高齢者の2群にED患者さんを分類して、中用量(10㎎)および高用量(20㎎)について、有効性と安全性について検討したようです。
65歳以上の高齢者では、有効率は10㎎投与で47.6%、20㎎投与で82.6%と、20㎎錠を使用した方が高いED改善効果を認めました。
さらに、副作用発現率は10mg投与で65歳以上だと23.8%、65歳未満だと32.9%、20㎎投与だと65歳以上だと21.7%、65歳未満では25.0%でした。
このことから、65歳以上ではレビトラ20㎎錠は高いED改善効果を示しながら、副作用は10㎎と比較しても増加しない傾向が見て取れます。
この結果からは、65歳以上でもレビトラ20㎎は十分に処方できる、いやむしろ高齢者こそレビトラ20㎎錠を使用すべきとも言えるでしょう。
ただし、生活習慣病を基礎疾患に持つ高齢者は、様々な内服薬を処方されているケースが多いので、実際の状態を医師が判断したうえで行うべき治療法です。αブロッカーなどの降圧薬を内服しているような場合は特に要注意です…。
くれぐれも自己判断でレビトラ10㎎錠を2錠内服したりはしないようにしてください。