Vol.1 EDの原因 社会的ストレス

EDの原因にはいろいろなものが考えられます。加齢、糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙などは動脈硬化の原因となり、陰茎動脈の血流低下を引き起こします。実に糖尿病患者さんの8割以上、高血圧・高脂血症患者さんの6割以上にEDが合併しているといわれています。その他に骨盤内手術(前立腺癌、直腸癌など)や、神経の障害(脳出血、脳腫瘍、パーキンソン病、アルツハイマー病など)、前立腺肥大などもEDの原因となります。これら血管や神経の障害が原因のものは器質性EDと呼ばれています。(器質性EDの一因としては酸化ストレスがありますが、これについては別の機会にお話します。)

しかし、実際に患者様を診察すると、器質性EDの原因は全くないにもかかわらず、明らかなEDの症状を示す方が意外と多いことに気づきます。

これらのほとんどは心因性EDとよばれるものです。心因性EDは厳密に分類すると幼少期のトラウマなど深層心理レベルでの「深層心因ED」と、日常生活でのストレスや過労、パートナーとのトラブルなどが原因の「現実心因ED」に分類されます。やや話が複雑になってしまいましたが、多くの人が抱えているのは現実心因EDです。

では、なぜストレスや過労がEDの原因となりうるのでしょうか?そのキーワードは「交感神経」です。

交感神経というのは簡単に言うと働いたり、緊張したりしている時に優位になる神経です。逆にリラックスしたり寝ている時には副交感神経が優位になります。仕事で遅くまで働いているときは、当然交感神経が優位になっています。そして、勃起に必要なのは実は緊張ではなくてリラックスなのです。つまり、過労やストレスで交感神経が優位な状態が続くと必然的にEDになりやすくなるというわけです。

では、しっかり休んでストレスも取り除けば心因性EDは治るのでしょうか?答はYESですが、現実的にはそのようなことは難しいといわざるを得ません。さらに、一度EDになって性交渉に失敗してしまうと、その失敗がさらにストレスになり、悪循環にはまってしまう可能性もあります。

シルデナフィル(バイアグラ)に代表されるED治療薬は、その圧倒的ED改善作用によって心因性EDの方にも非常によく効きます。EDの悩みを改善することで、仕事や家庭においても好循環が生じるでしょうし、何より男としての自信もよみがえります。

ED治療は一般に思われているよりはるかに敷居は低いものなので、当院スタッフ一同、多くの患者様に治療の効果を実感していただきたいと考えています。