Vol.70 用量の違いは効果の「長さの違い?」「強さの違い?」

当院の患者様から「用量を増量すると効果時間だけが長くなるのですか?」と尋ねられることがよくあります。今回はこの質問についてお答えします。
バイアグラには25mg錠、50mg錠、100mg錠の3種類の剤形があります。(ただし、バイアグラ100mg錠は日本では承認されていません。)また、シアリスやレビトラにも5mg錠、10mg錠、20mg錠、と3種類の剤形があります。当院ではそれぞれ「弱ランクのお薬」「中ランクのお薬」「強ランクのお薬」と説明させて頂いていますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。シアリス服用時の血中濃度のグラフを例にとりながら説明していきましょう。

シアリス開発時の研究データ

※上記グラフはシアリス開発時の研究データのため、40mg錠のグラフがありますが、これはあくまで研究段階で使用されたもので実際にはシアリス40mg錠は存在しません。

さて、グラフを見てわかるとおり、シアリスは5mg → 10mg → 20mgと増量するごとに服用後3時間目のピークの血中濃度が高くなっていきます。血中濃度は効き目の強さと比例しますので、より大きい用量のお薬の方が、より強く硬くペニスの勃起をサポートしてくれます。
また、効果時間については個人差はあるものの、50μg/L程度までは十分な勃起サポート効果が認められるとされていますので、有効時間はシアリス5mg錠で16時間、シアリス10mgで24時間、シアリス20mg錠で36時間となります。

つまり冒頭の「用量を増量すると効果時間だけが長くなるのですか?」という質問の答えとしては、「大きい用量のお薬ほど、強さも長さも増加します。」となります。

余談ですが、グラフの右端を見るとわかりますが、シアリスはどの用量でも微量ながら120時間後(5日後)程度まで体内に薬が残ります。患者様によっては5日後程度まで若干の勃起サポート効果が認められることがあります。