ED治療薬はPDE5阻害薬といい、NO産生を増加させ酸化ストレスを減らします。活性酸素はDNAを傷害して、発がんの原因になりえます。
つまり、活性酸素を減少させるED治療薬は発がんのリスクを下げる可能性があるというわけです。
なんだか夢のような話ですが、薬理学的には可能性があります。
ただ、医学的にED治療薬が発がんリスクを減らしたという報告はまだありません。
発がんリスクを減らすようなED治療薬の使用法としては、やはり低用量の長期間投与法がいいんでしょうか?
シアリスの低用量連日使用法が、もっと多くの患者さんに適用されてくると母集団も大きくなり、ED治療薬と発がん抑制の研究というものも、発表されてくるかもしれませんね。
どのような結果になるかは非常に興味深いですが、そのためにはED治療というものを、さらに身近にする努力が必要な気がします。