第何世代〇〇薬という言葉は医療業界では良く聞く言葉です。
ED治療薬ではあまりこういった表現は聞きませんが、あえて言うなら
第一世代バイアグラ。
第二世代レビトラ。
第三世代シアリス。
といったところでしょうか。
画期的な世界初のED治療薬であるバイアグラから始まり、レビトラで即効性、シアリスでは長時間作用などそれぞれ新しい特色が付加されてきました。
そして遂に第四世代、ステンドラ。
ステンドラはアメリカでの商品名で一般名はアバナフィルです。
最近ようやく日本でもメディアに取り上げられることが増えてきましたが、実際は2012年にはアメリカで認可されていてヨーロッパでもスペドラという名前で認可されています。
当院のコラムでも以前に紹介しています。
第四世代ED治療薬であるステンドラ(スペドラ)はどんな特徴があるのでしょうか?
それは超即効性と食事の影響を受けないということです。
アバナフィルは内服15分で効果が出始めます。これはレビトラをしのぐ超即効性です。そしてシアリス並みに食事の影響を受けにくい薬です。
これは非常に画期的なことです。
よくあるシチュエーションとして食事の後に薬を使いたいケースがあると思います。
レビトラなら食事の量などをかなり控えたりする必要がありますがステンドラだとそこまで気を使う必要がありません。
シアリスを食事の1時間前に内服することもできますが、お酒も飲まない状態で顔が赤くなったり目が充血すると困るケースも多々あります。
ステンドラならあまり食事の内容に気を使わなくていいうえに直前に薬を飲んでも十分な効果が期待できます。
シアリスは食事の影響を受けないことを売りにしていますが、正直なところ血中濃度のピークが3時間前後に来るため食事の1時間前に飲めばそもそも食事の影響を受けません。
そのため遅効性のシアリスにおいては食事の影響を受けないというのはそこまで大きなメリットではないと思っています。
どちらかというと1錠で週末をカバーする優れたウィークエンドピルという位置づけの方が適切かもしれません。
食事の影響を受けずに直前に内服しても効果が出るステンドラはある意味、理想的なED治療薬と言えるでしょう。