ED（勃起不全）治療

ED（勃起不全）とは、勃起が不十分で性行為に支障をきたす状態を指します。
具体的には、勃起の硬さ不足、持続困難、再勃起困難、または全く勃起しないといった症状があります。当てはまる場合は、早めの治療が推奨されます。
客観的な評価には、国際勃起機能スコアIIEF-5によるセルフチェックも有効です。

EDは加齢に加え、ストレス、不規則な食事、運動不足、過度の飲酒や喫煙などの生活習慣が大きく影響します。また、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病、脳血管疾患、神経系の障害、前立腺疾患、一部の薬剤なども原因となりえます。

いわゆる肉体的な依存はありません。しかしED治療薬に対する精神依存は生じるケースがあります。
つまり、性行為の前にED治療薬がないと不安になってしまうことはあり得ます。

バイアグラ、シアリス、レビトラいずれも、節度ある飲酒（アルコール）による大きな影響はありません。
しかし大量の飲酒はED治療薬の血管拡張作用を増強し、血圧の低下をわずかに増強する傾向があります。
またED治療薬の効果自体が大量飲酒では無効化されてしまうことがあります。
ただし飲酒量に対する反応は個人差が大きいため、どのくらい飲酒してもいいかは一概に決めることはできません。

ED治療薬（バイアグラ、シアリス、レビトラ）の服用は、陰茎の硬さを増す一方で、感度を低下させるため、早漏改善に繋がる可能性があります。また、抗うつ薬SSRI（クロチアゼパム等）も早漏治療に効果が期待されますが、性欲減退作用によりEDを悪化させるリスクも。
SSRIとED治療薬の併用は可能ですが、ED治療薬の効果が弱まる場合もあります。
当院では、SSRIはED治療薬との併用でのみ処方し、単独処方は行っておりません。

国内正規品のED治療薬（バイアグラ、レビトラ、シアリス）は通信販売できません。
個人輸入代行や通販の多くは偽物で、健康被害のリスクも。偽造品は外見での判別が難しく、発送国も偽装されるため、見分けるのは困難です。安全のため、国内正規品の使用を強く推奨します。

バイアグラ、シアリス、レビトラに性感染症の予防効果はありません。
コンドームの使用など適切な対策が必要です。

バイアグラ、シアリス、レビトラのいずれも年齢制限はございません。しかし加齢に伴い薬の代謝が遅くなるため、より少量から開始することをお勧めします。ただしレビトラ20mg錠は65歳以上の方には適応がございません。

初めてED治療薬をご希望される方は、問診と診察の後、約10分ほどでお薬をお渡しできます。
以前にも処方されたことがある方は、約3分ほどでご用意できます。
クリニックが混み合っている場合は、少しお待ちいただくかもしれませんが、通常は20～30分以内にはご案内できますので、ご安心ください。

ただし、お体の状態や服用中のお薬によっては、残念ながら処方が難しい場合もございます。ご了承ください。

当クリニックではED治療薬（バイアグラ、シアリス、レビトラ）の代金以外一切いただいておりません。
当ホームページに記載されております料金は税込価格でございますので、ED治療にかかる費用は、ご希望のED治療薬の一錠あたりの お値段 × 錠数 のみでございます。
詳しい料金は料金表・治療薬比較をご覧ください。

国内でED治療薬（バイアグラ等）を処方するには医師の診察が必須です。
医師法により、対面診療なしでの処方はできません。当院へ来院できない場合は、オンライン診療も可能です。
個人輸入は偽造品リスクが高く、おすすめはできません。

診察は問診が主で、直接ペニスを診察することはございません。

ED治療薬は動悸、頭痛、火照りの副作用が起こる可能性があり、個人差があります。
シアリスは副作用が比較的少ないと言われますが、レビトラも試す価値はあります。体調によっても副作用の出方が変わるため、何度か試して自分に合う薬を見つけましょう。動悸自体は危険な副作用ではないのでご安心ください。

ED治療薬（バイアグラ、シアリス、レビトラ）は、健康な方であれば連日服用が可能です。
シアリス20mgは36時間効果が持続するため、24時間後の服用は効果を強める可能性があります。
研究では、連日服用で効果が最大40%増強したとの報告も。

ただし、効果が増強する分、副作用も出やすくなるため、注意が必要です。特に、心臓疾患や腎不全、肝不全などの持病がある方は、重篤な副作用のリスクが高まるため、連日服用は避けてください。

連日服用する場合は、ご自身の体調をよく観察し、少しでも異変を感じたら服用を中止し、医師に相談してください。
また、薬剤の用量や服用間隔については、必ず医師の指示に従ってください。

安定した異型狭心症でも、ED治療薬のリスクはあります。医師は発作頻度、服薬状況、施設体制等を考慮し、処方可否を判断します。併用禁忌薬や発作時の治療制限もあり、緊急対応できる施設が望ましいです。
当院では対応困難なため処方できませんが、適切な医療機関でご相談ください。

ベーチェット病患者におけるED治療薬の使用は制限されていませんが、病型によりEDの原因が異なり、効果に個人差があります。神経ベーチェット病ではEDが高頻度で、血管ベーチェット病では静脈漏出が原因となる場合があります。そのため、既存のED治療薬では効果が不十分な可能性も考慮が必要です。
国内の患者数は約9000人と推定され、研究報告は限られていますが、バイアグラの良好な使用例もあり、重篤な副作用の報告もありません。慎重な経過観察の下、試す価値はあります。

ベプリコール錠はED治療薬との併用禁忌ではありませんが、原疾患によってはED治療薬の処方が難しい場合があります。処方可否は診察で医師が判断します。持病の程度によっては、ご希望の薬を処方できない場合もありますので、ご了承ください。

バイアスピリン錠、プラビックス錠はED治療薬との併用禁忌ではありませんが、原疾患によっては処方が難しい場合があります。特に、心筋梗塞や脳梗塞の既往があり、症状が残存する場合は処方できない可能性が高いです。処方の可否は診察で医師が判断します。