Vol.73 亜鉛サプリメントの吸収率の違い(前編)

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以前のコラムで亜鉛不足を解消することによって性機能の改善が期待できることをご紹介しました。
Vol.51 EDと亜鉛

また、前回と前々回のコラムでは日本人の平均的な亜鉛摂取量が厚生労働省の目標量を一日当たり1mg程度、推奨量を3mg程度下回っていること、日本人の食生活では食事からの亜鉛摂取だけでは十分な亜鉛を摂取することが難しいこと、特に原因が思い当たらないEDの症状や突然の性欲減退が見られた場合には、経口亜鉛製剤として日本で唯一承認されているポラプレジンクをお試しになることをお勧めしました。詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

Vol.71 どんな時に亜鉛サプリメントは必要か?
Vol.72 亜鉛は何をどれだけ食べれば大丈夫?

普通の食生活をしていても足りないなら、不足分をサプリメントで補おうという発想が自然と生まれますが、薬局やコンビニ等で購入できる亜鉛サプリメントには注意点があります。食物中の亜鉛は吸収率が30~40%程度であることを前々回のコラムで紹介しましたが、市販されているサプリメント中の亜鉛には吸収率がほぼ0%のものもあるからです。サプリメントのパッケージを見ると、「亜鉛○○mg配合」などと書かれていますが、「このサプリメントの亜鉛吸収率は○○%」と書かれているサプリメントは見たことがありません。3価鉄を一緒に含んだサプリメントでは亜鉛の吸収率が著しく低下し、銅を一緒に含んでいる場合もある程度吸収が阻害されます。酵母亜鉛由来のサプリメントの場合は事前に適切な処理がなされていないとヒトの消化管で全く吸収できない上、この前処理に関しては特に基準や法的な義務付けはなく、各サプリメントメーカーの裁量に任せられているため、吸収できない形の亜鉛をそのままサプリメントとして販売している場合もあり得ます。
サプリメントの販売に当たっては吸収率に関する治験データや、有効率に関するデータを調査する必要はなく、病院で処方される処方医薬品に比べると審査が緩く、玉石混交といった状態です。処方医薬品に関しては、健康保険組合や国が治療費の7割以上を負担するため、効果がない治療薬を漫然と処方することは許されません。結果、「効かないものは医薬品として許可しない」「十分な有効性のデータがないものは処方させない」システムになっています。サプリメントの販売許可に比べると、処方医薬品が承認を受けるためのハードルの高さは天と地ほどの違いがあります。そういった意味でも、処方医薬品のポラプレジンク(プロマックD錠のジェネリック医薬品)は安定した吸収率を持つ確実な亜鉛補助剤と言えます。(ポラプレジンクのヒト消化管での吸収率は50~60%と報告されています)

Vol.74 亜鉛サプリメントの吸収率の違い(後編) につづく(近日公開)

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