ジェネリックバイアグラによる健康被害(個人輸入医薬品による健康被害)

インターネット上ではジェネリックバイアグラをはじめとするジェネリックED治療薬の個人輸入代行が横行しています。偽造ED治療薬を郵送されるケース、流通途中で偽造ED治療薬とすり替わってしまうケース、本物のジェネリックED治療薬だったが持病のために服薬禁忌であったことを知らずに使用してしまうケースと、事情はさまざまですが、いずれにしても2012年現在、ジェネリックバイアグラをはじめとするジェネリックED治療薬には健康被害を引き起こしてしまうリスクがつきまといます。現在までに報告されている健康被害や偽造医薬品報告について代表的なものをまとめています。

被害報告(1)
2004年に発見された医薬品成分(ホモシルデナフィル)を含有していたレビトラジェネリックと称する無承認無許可医薬品について。
インターネット上の個人輸入代行業者が扱っていたレビトラのジェネリックと称する錠剤に、レビトラの本来の主成分バルデナフィルは検出されず、構造不明の物質が検出されたとの情報提供がバイエル薬品株式会社(レビトラ錠の輸入販売業者)からあり、国立医薬品食品衛生研究所において分析した結果、シルデナフィル(販売名:バイアグラ錠)に類似した化学構造を有するホモシルデナフィルを含有していることが判明しました。
ホモシルデナフィルを検出した製品の名称:「Vardenafil Tablet 20mg」、インターネット上では「GLV」、「バルデナフィル錠(Vardenafil)」や「レビトラジェネリック(Levitra Generic)」と称して販売されていました。
ホモシルデナフィルはこれまで国内外で有効性・安全性が確認されておらず、重篤な健康被害の発生が否定できないので、安易な個人輸入はしないようご注意下さい。
本件での健康被害報告なし、死亡報告なし。

被害報告(2)
2008年2~5月にシンガポールにおいて、血糖降下薬グリベンクラミドが含まれていた偽造シアリスやその他の漢方薬(いわゆる精力剤)を服用した複数の男性が低血糖による昏睡などの重篤な症状を呈した事件があります。確認患者数40人、疑いのある患者87人のうち7人が意識障害を起こし、4人が死亡しました。血糖降下薬グリベンクリミドが43㎎含まれていたことによる低血糖が原因でした。(グリベンクラミドの1日最高服用量は10㎎)インターネット上では「正規品のシアリスを格安で郵送する」とうたっていました。
ED治療薬をお求めの際は、かならず医師の診察を受けるようにしてください。
本件での健康被害40名、意識障害7名、うち死亡4名。

被害報告(3)
2011年4月に奈良県薬務課はいわゆる「偽造シアリス」による健康被害を発表しています。
海外からの個人輸入によって入手される医薬品の半数以上に偽造品、模造品が含まれていることは以前から報告されていましたが(WHO、イギリス医薬品局等発表)、国内で偽造ED治療薬による重篤な副作用が報告されたのは今回が初めてとのことです。
以下、奈良県薬務局発表(要約)
2011年4月26日 奈良県薬務局はED治療薬のシアリス(有効成分:タダラフィル)の海外製模造品による健康被害が発生したと発表。 2010年6月頃に40歳代の男性が模造品シアリス錠(50mg)を服用し、数時間後に痙攣、意識低下で同県立医科大学病院に搬送され、脳血栓が確認された。男性は回復して退院しているが、症状と模造医薬品との因果関係は否定できないという。同病院では、1月中旬に呼吸苦で搬送され、間質性肺炎で死亡した患者のポケットにシアリス錠50mgがあったことをきっかけに、県に相談した。患者の遺品には、シアリスのほか、勃起不全治療薬のレビトラ(バルデナフィル塩酸塩水和物)、抗真菌薬のジフルカン(フルコナゾール)の模造品もあった。奈良県薬務局は、個人輸入した医薬品について、品質、有効性、安全性が国内で薬事法に基づいて確認されておらず、期待する効果が得られなかったり、人体に有害な物質が含まれている場合があると、注意喚起している。
健康被害2名、うち死亡1名(ともに因果関係不明)


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